自分の機嫌をとる その1

ちょっと最近は気分が上がらないまま何となく誤魔化して過ごしてきた。
昨日は姉に会ったりして少し元気に。
何だか疲れた今は自分を甘やかそう。
と、したいことをしよう~。
となって、玄米を粉化実験に挑む。

パンやお菓子を頻繁に焼いている今日この頃。

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強力粉や小麦粉、おからパウダーなどの粉類消費が激しい。
主婦な私は節約もしたい。
Google先生のおかげで色々な節約を検索できて大助かり。
幸いにもお米は実家から頂ける。

玄米を最低2時間は浸水させる。
ザルにあげて水分を飛ばしたら200℃のオーブンでとりあえず15分。

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少し湿り気があったので天板の向きを変えて更に6分ほど。
ここら辺はだいたいで。
焦がさなきゃオッケー。
パラパラになったらそのまま放置して冷ます。

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今日はここまで。
明日、フードプロセッサーで粉にしてみせる。
上手く行ったら次は白米やもち米でもしてみよう。
楽しみ。

昨日焼いたパンは粉にアレンジしまくりのザクザクパン。

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とりあえずg数は一緒にして、おからや全粒粉を使い切った。
パパッと雑なメモ書きを走らせて苦手な計算を。。
なぜかメモが変な形に破られいるが、あれは娘の仕業。
なにしたのかな笑

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焼けたパンはスライスして今日のおやつに。
カリッと焼いたらバターを塗って、固まってしまったクマさんハチミツを乗せる。

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なかなかハチミツが出ないので強引に押したら顔が潰れてホラークマに。
この子を素早く動かすと子どもが面白がって喜ぶ。

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おめでたい鶴の小皿はお正月に購入した。
近くで見るとの白の水玉もあってカワイイ。

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カリカリ食感に手が止まらない。

クマガイモリカズ展

世間は卒業式の本日はコロナの影響で中学一年生の娘はお休み。
前日から休みとなってご機嫌な娘と色々と約束をしていた。

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今日はパンを作ってから美術館へ行く。
少し前に息子との工芸館へ行った。
それを羨む娘と今日は日本画を観に県立美術館へ行く。

少し前まで住んでいた金沢の街並みはやっぱり好き。
歴史や文化がすぐ近くにあって、生活の一部となっていた。
緑が清々しく犀川を眺めながら散歩したり、幼稚園まで子どもをキックボードに乗せて送り迎えしたり。
それが本当に楽しかった。
あの街並みを通ると懐かしさで胸がいっぱいになる。
何てステキな場所だったんだろうと改めて思う。

そんな金沢の街を訪れる。
朝からウキウキだ。

先ずはパン作り。
パンを作る時はmarimekkoのクロスを広げる。

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トロイヤーフントという東京の雑貨屋さんで一目惚れ購入したもの。
コーディング加工してあるので粉が飛んでも後片付けが楽。
それにこのフルーツ柄が堪らなくカワイイ!
二階にあったお店で、階段を登る時のワクワク感は今でも鮮明に覚えている。
残念な事に、このお店は何年も前にクローズしてしまった。
こじんまりしたカワイイお店で大好きだった。

今日焼くのはハードタイプのくるみパン。
私はハードタイプが好き。
強力粉は春よ恋というブランド粉。
少しお高めな強力粉ではあるが、粉の味はパンの味となるので大事なのである。

今回はドライイーストを使用するが、私は天然酵母推しである。
ほしの天然酵母や白神こだま酵母、自分で種起こしをしたレーズン酵母。
りんご酵母はカビを発生させてしまい失敗。
色んな酵母で作ってきた。
ドライイーストよりも自然の力で膨らませるパンは味わいに深みが加わって香りも良い。

ボウルにクルミ以外を入れて混ぜる。

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お塩とお砂糖は離して入れるよ~と言うと
お肉とこんにゃくみたいねと娘。

娘との女子な時間は楽しい。
ティーンガールの仲間入りをした娘は良き相談相手であり遊び相手、とても仲良しだ。
外ではクールな慎重派で私よりもしっかり者。
いったん家に入ると自分解放スイッチオンで大変壊れた娘になる。
オンとオフを巧みに使い分けている。

パン生地がまとまってきたら台の上で捏ねる。

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最初はベタつく生地だが、奥に伸ばすように捏ねていくとツルンとしてきてポワンとまとまる。
綴じ目を下にしたら一次発酵させる。
今日は肌寒いのでゆっくり発酵してもらおう。
その間に私達は美術館へ。

美術館への道中、娘も息子同様に幼稚園♪と嬉しそうに目で追う。
娘は未だに幼稚園に行きたい発言をするから解答に困る。
少し不思議ちゃん要素あり。

美術館に到着して入り口にモリカズ先生の猫の絵が描かれた案内板が目に入ってきた。
テンションが上がり、娘を誘導させて記念にパシャリ。
娘が早く入ろうよ~と言うので焦って付いていく。
すぐ右手に下に降りる階段があって、熊谷守一展の誘導に心踊らせる。

当日券を購入し、半券と共に猫のシールが貰えた。

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娘はすでに来場済みの私の母からシールをゲットしており、クリアファイルに貼っていた。
当然その二枚のシールも半券も娘行き。
半券にはそれぞれ別の絵が描かれているからだ。

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ワクワクしながら会場入り。
とても好きなタッチ。
モリカズ先生の仙人のような写真に芸術家らしさを覚えて嬉しくなる私。
仙人みたいね、の私のひそひそ声に半笑いの娘。

仙人を芸術家と結びつけるのはおかしいかもしれないが、私の中の芸術家は個性的な変わり者の印象が強い。
個性的な変わり者は、自分を持った人間に見えて私は好きなのだ。
わが道をゆくに憧れがあるのかもしれない。

娘とゆっくりと見て回り、どの絵が好きだとか、筆の使い方が巧みだとか上から目線な会話をひそひそ声で楽しんだ。
たくさんの絵と共にモリカズ先生の人柄も知ることが出来て心も満足。

じぶんはじぶん。
そんな先生に敬服の念を抱く。

娘は金魚がお気に召した様子。
私はツバキとトンボだな。

会場を出るとすぐにグッズ販売があり、娘はポストカードに一心になっていた。
一枚買ってあげるよの声に熱心にお気に入りを探す娘。
選んだカードは私も一番気に入った一枚で、好きなの同じだね~と謎のやっぱりね感を出す。

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とてもステキな絵のポストカードばかりで、下の子の分もお土産で買うことにした。

娘が下の子に選んだお土産カードは猫。
動物好きな下の子にぴったりと。
でも、そっちの方が好きそうだけど~?と最初に選んだカードを見る私。
この猫カッコいいって言いそう~と娘。
その猫は威嚇しているように見える。

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こんなふうなでポストカードが2枚選ばれた。

その先にモリカズ先生の絵が描かれたクリアファイルがあって、娘は一瞬にして虜となる。
手に取ったのは寝そべった猫。
宣伝広告になっているあの猫である。
これ買う!と即決。
そのすぐ横に猫の顔のアップのクリアファイルもあった。
こっちもあるけど?
の私の声に娘は悩みだした。
悩む娘を置いて、その先のグッズを見ていた私。
追いかけるように娘がやってきてクリアファイルを差し出した。

こ、これは。。

モリカズ先生との関係がパッと見わからないクリアファイルを見つけてきた娘。

あの可愛らしい猫そっちのけで、とりわけ渋い浮世絵や北斎チョイス。

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私の娘は渋い。
本当に私の子なのかと思う。
私が中学生の頃はピングーに熱を上げていたのに。
彼女は碁も打つ。
私も幼い頃から碁は日常的に見ていたが、二人で絵や模様を作成する共同作業をしていると思っていた。
つい最近まで。
娘が碁にはまって、ようやく陣地取りだと知る。
私は鷹を産んだかもしれない。


家に帰ってからすぐに発酵が終わったパンの成型をしてオーブンへ。

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夜ごはんを食べながら下の子にポストカードを差し出した。
どっちがいい?

息子が選んだのは威嚇猫ではなく、最初に私達が選んだ一枚。
娘は苦笑いで弟が選んだカードを差し出した。
お姉ちゃんだな~と気持ちが温かくなった。
そして、やっぱり好きなの似てるな~と嬉しく思う。

パンが焼き上がった。

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美味しそう~♪

翌日クルミパンをスライスして焼いて食べた。
すぐになくなりそうだね~。
と頬張りながら写真を見る。

娘を美術館前に立たせて撮った写真がない。
どうやら保存をしなかったかのか、押し損ないしたようだ。

ママらしいね~と笑っている娘。
まるで親。

ドーナッツとカレーライス

明日はお友達と加賀方面でお茶する約束。
かなり久しぶりに会うので楽しみ。

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ちょっと遠いので今日のうちにカレーを作ろうと思う。
帰ってからバタバタするのは目に見えている。

娘を迎えに行くついでにお買い物。
カレーにセロリは欠かせない。
それと変わっているかもしれないが、ごぼうも入れる。
じっくり炒めるとコクに変わる。
店内を見て回ると、なすびがお徳用サイズで売られていた。
私はお徳用サイズの野菜に弱い。
まだ旬を迎えない夏野菜ではあるがこの際構わない。
近くのピーマンとカボチャも仲間入りして、頭の中は季節外れの夏野菜カレー。
それから今日のおやつにドーナツのリクエストがあり、おからも購入。
そそくさとお会計へ。
娘を待たせると後が面倒になる。

帰宅してすぐにおやつ作り。
シンプルレシピの上、混ぜるだけ。
半分はプレーン、もう半分には粉末にしておいたドライクランベリーを入れてみた。

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あとは揚げるだけなのだが、揚げ物苦手な私はオーブン頼み。
本には小さく丸めて揚げるとあるが、私は適当に丸めてシートに置き、口金で真ん中を強引に押してすくい取る。
ミニドーナツ型にして180℃でとりあえず15分。
焼き色が足りないと思い更に7分焼いて完成。
熱いうちに上からきび砂糖を。

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帰っておやつがないとブーブー言う子ども達も、おやつを作っていると分かるとにこにこして楽しみに待っていてくれる。
子どもはそんなほわほわ感が嬉しいんだと思う。

おばあちゃんがかき餅を焼いたり、ちまきを蒸して帰りを待ってくれていたのを思い出す。

お菓子作りは子どもと私の心の繋がりにもなっている。

焼きたてのドーナツを幸せそうに食べる娘と息子。
美味しい~の声が嬉しくて私も幸せになる。

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そんな気持ちのままカレー作りへ。
私のカレーは圧力鍋で作る。

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お鍋にお肉を入れて、その上から塩麹とはちみつ漬けにした生姜をかけて軽く揉んでおく。

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少し置いておく間に野菜の準備。
セロリとごぼうは少し小さめのサイコロ状に。
セロリの葉っぱももちろん使う。
ごぼうは皮を剥かずにタワシで泥を落とす程度で。
ごぼうの黒はポリフェノールなので剥いてしまうと勿体ないし、香りも飛んでしまう。
玉ねぎは大きめザク切り。
なすとピーマンは乱切り。
ピーマンは綿やたねも構わず使う。
農家の食べ方は丸ごとらしく、ピーマンの種にも栄養がぎっしりらしい。
しかもあの種の部分がトロリとなって具材と絡んで美味しくなるのだ。
かぼちゃは大きめにカットしてから面取りしてしまう。

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面取りは煮崩れしにくくさせるため。
カレーに面取りは必要ないかもしれないが、かぼちゃのゴロンとした感じを残したい。

お鍋に火をかけてお肉とごぼうを炒め、セロリや玉ねぎの香味野菜、それに面取りで出たかぼちゃの皮も加える。

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弱火でじっくり汗をかかせるように炒める。
旨味を出すポイントとなる。
本来はひとつまみの塩を入れるが、塩麹が入っているのでここでは加えない。

じっくり炒めたらかぼちゃ、なす、ピーマンを加える。
キッチンペーパーになすのへた、かぼちゃの種などの野菜くず、そこにクローブを2本包んでお鍋へ。

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野菜のお出汁が出て味に深みが出る。
クローブは香りが大好き。

お水を足してローレルも仲間入りしたら加圧。
ローレルは煮込みに欠かせない。

カボチャが崩れないようにピンが2本線になったら5分程度加圧。

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すぐに柔らかくなってしまうので加圧しすぎに注意。
ピンが下りたら蓋をあけ、カレールーを加え5分煮込む。
最近のお気に入りのカレールーはオイル不使用のパウダータイプ。
スパイシーで美味しい。
さらにベタつきがないので洗い物が楽ちんときた。
少しお値段は高めかな~。

仕上げにクミンとガラムマサラを。
スパイスの香りが食欲を誘う。
iittalaのマスタードカラーはお誕生日プレゼントに頂いたお気に入り。

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私の料理はいつも自由気まま。
決まりはほぼなくて、その時の思い付きで色々加えてみたり。
代用するのは当たり前だし、それが結果良くてレシピになったり。
ちょっと度を過ぎることはあるが、私のアレンジ好きは小さな頃からだと思い返す。
それは料理の鉄人ファンだったことが起因していたと思う。
料理の鉄人達はアレンジの鬼だったからだ。

強烈な体験で忘れられないことがある。

ジューサーで出たたくさんの野菜や果物のかすを捨てるのが勿体なくて、あみあみに入れてお風呂に入れた。
変な臭いを放ったお風呂。
嫌な予感。
しかし入らないわけにはいかない。
変な所で自分を正当化したい気持ちが入る。
ここで負けたら自分に負ける感。

入った瞬間ヌッメ~として鳥肌が立った。
今でも思い出すと身震いする。

珈琲と道具

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私は独身時代にバリスタをかじった。
その頃は特に珈琲好きではなかったが、勤めていた会社の新たな事業オープンにより東京の銀座に降り立った。

このお店はバリスタ世界大会で当時一位を勝ち取ったという外国の若者が勤める外資系珈琲店の日本店で、その若者も何故かここにいた。
遊びに来ていたのだろうか。
珈琲に憧れなどあまりなかった私は彼の凄さに気が付かず興味がなかったので特に記憶にない。
たぶんイタリア人。

珈琲好きだったら色々と聞いたり教えてもらったかもしれない。
今思えば勿体なかったかもしれない。
しかしそんな余裕はない。

そこは普通の珈琲店とは違い、珈琲豆を二倍量使用して抽出する。
珈琲豆を押し込む作業をタンピングというのだが、これが本当に大変。
何しろ全体重をかけて珈琲豆を押し込む必要があり体力消耗が激しい。
普通の珈琲店はポンと軽く押すだけでオッケーな所、こっちは二倍量なのだからわけが違う。
どこぞのチャンピオンどころの話ではなかった。

本格的に珈琲が好きになったのは20代半ばにさしかかる頃。
雑貨屋さんで度々目にしていたKONO式珈琲。
お値段問題で躊躇していたが、思いきる。

初めて購入したKONO式のコーヒーセット。
プラスチックのドリッパーとガラスのポット。
持ち手は木にした。
これが入った乳白色の箱すら可愛い。

それはもうコーヒーを淹れるのが楽しい毎日で、KONO式を使いたいが為にコーヒーを飲んでいた。
味にこだわりもなく、KONO式経由のコーヒーという所が肝心であった。

ほどなくして、
かもめ食堂と出会う。
大好きな小林聡美・片桐はいり・もたいまさこの三神が出演するフィンランドが舞台の映画。
もちろんDVDは入手済み。
ここで珈琲の話が出てくる。

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コピ ルアック

と言って珈琲豆の真ん中に指で穴を空ける。
そこに向かってドリップ。
もちろん私達も真似をする。
その頃、わたしの姉は向かいのマンションに住んでいたので度々会っていた。
姉と一緒にルアックごっこをして楽しむ。

ルアックというのは、インドネシアにいるジャコウネコ。
このルアックは美味しい珈琲の実だけを選んで食べる。
食べた実は未消化のまま糞として出てくる。
そう、それがルアックコーヒー。
とても希少で高値で取り引きされている。

そんなルアック珈琲豆を幸運なことに何度か譲ってもらえていた。

香りが全く違う。
何ともいえぬアロマで香りだけで幸福感に満たされる。
お味はとっっっても深くてまろやか。
酸味や苦味とはまた違った印象を受けた。
ここ数年はルアックを頂く事がなくなり少し寂しい。


毎朝の珈琲が習慣になっていて、その時は来た。

ガチャン
愛用のKONO割る。
ドリッパーだけになってしまった。
そんなドリッパーもプラスチックだから大丈夫というわけはなく、普通に割ってしまう。
というより下部分を欠けさせてしまった。

肌が弱い私は肌に優しい食器洗い洗剤を使っていた。
その洗剤がよく滑る。
お皿を何枚も滑らせては割っていたので注意していた。
にも関わらず割ってしまう、あのKONOちゃんを。

かなりショック。

私の記憶では新しいKONOを手に入れてまた割った気がする。
それからKONOは買えなくなってしまった。

KONOへの憧れは未だにあるものの、あのショックから買えずにいる。

今は専用のポットも持っていない。
だいたい一人分なのでカップに直置きでドリップ。
しかも愛用の月兎印のスリムポットから直注ぎ。。
スリムポットはお湯を沸かす用につかっているけれど、あれは実は珈琲ポット。
本来は月兎の上にドリッパーを置いて珈琲抽出。
雑貨屋さんの店主から聞いた時は驚いた。
ケトルだと思ってた。。

ここ最近になってドリップポットを初購入。
見た目がドストライクな上に性能も良しとある。
一ヶ月悩んで購入。

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初ドリップした時は興奮した。
お湯の線がほっそりと滑らか。
持ち手が手にすんなり馴染むのでドリップしやすい。

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月兎からのゴボッ!ではなく繊細な調べ。
買って良かったが増えた。

KOGUのドリップポット大はIH使用可。
沸かしてドリップでも良いが、私は月兎で沸かしたお湯をKOGUに移してから使っている。
適度に温度が下がって珈琲に適する。
使った後は熱いうちに手早くクロスで拭けば水滴跡も残らずお手入れが楽。
クロスを上にかけておけば埃も入らずストレスフリー。

珈琲に関する色々が時間をかけて少しずつ集まってくる。
素材やブランドもまちまち。

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それでも違和感を感じないのは自分が好きな物の集まりだから。
そして一つ一つに小話がある。

白のデミタスカップ。
東京のとある雑貨屋さん。
姉が住んでいた目黒通りにあった。
お店の名前を2人とも忘れてしまって、勝手にママンレーヌにした。
何かそんな感じだったしね。

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遠い国からかご

部屋のあちこちに点在するかご。

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かごが欲しくて探して買ったというよりも、見つけた~感の結果、増えていった。

特に実際に目で見てしまうと虜となる。
それなりのお値段はするかご。
とあるお店での、久しぶりの出会ってしまった感。

それはシンプルなかごバッグであった。

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なんと折り畳めるという。
初めてのナイスポイントに衝撃を受ける。
こんな薄く畳めるかごバッグを見たことがなかった。
姿形が私を惹き付ける。
触った途端に感じるツヤツヤした自然な質感。
そして色。
どれも私を惹き付けてやまない。

あ~手に入れたい。

頭の中では雑誌の収納バッグになっていたり、玄関先の小物バッグになっていたり、お泊まり行ってきますの化粧品入れになっていたりと活用シーンが慌ただしく廻っている。
何しろマチが大きいのでたっぷり収納できる。
留めボタンの細工のさりげなさがまた良い。

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ただ、少し前に作家さんの焼物を2つ購入したばかり。
一つは平皿で、一つは深いボウル。

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表面がゴールドが混ざった砂のような質感。

側面には手作業で刻まれた縞模様が何とも美しい。

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一緒にいた母からの買っちゃえコールに勢いに乗った私は奮発して久しぶりの大人買いをしたのである。

母は度々私の背後から買っちゃえコールをして購買力を煽る。
どこの回し者かと思う。
これが普通なのかは分からない。
大抵の親は、ほんとに必要なの?無駄使いにならない?と言うのではなかろうか。
私ですら子どもに問うことがある。
私の母はしっかりしてはいるが、どこか飛んでいる。

作家さんの焼物を買った頭があって、その時は買わずに店を出た。
幸いなことに背後の囁き系母はいなかった。
しかしそれから数週間というもの、頭からかごバッグが離れない。
そこで検索を始めた。
かごバッグを見つけたお店はネット販売をしていない。
そこでネットサーフィンで同じかごバッグを検索する。
しかし全くヒットしないのである。

行くしかない。
もし行った時に無ければ諦めもつく。
私は道連れを誘いかごバッグ購入の旅に出た。
少し遠いので楽しくお喋りできる相手が必要だ。
これで数回目の来店。
お店の方は相方さんを覚えていて
トイレの方ですよね~♪笑
お腹が弱い相方さんはこのお店でお腹がザワついた為にお手洗いを拝借していた。
そんな話を楽しんでいる2人を遠目に

すぐさま私はかごバッグ在庫チェックに走る。

あった~

安心した私は落ち着き払ってルンルンで一通り見てまわる。
どれもステキだがお値段が張るので目の保養でたしなむ。
ちなみに母はここでも大きな買い物をしている。
至るところで爪痕残し系である。

さてと。
私はお会計近くの大好きコーナーに近づくとお目当てのかごバッグに手を伸ばした。

来て良かった

やっぱりあの時のワクワクは今も変わらず。
サイズが2種類あって少し迷う。

店主が声をかけて下さってお喋りタイム。
やはり畳めるかごバッグは珍しいらしい。
店主の知り合いの方がアジアのどこかの国にいらして、その知り合いの方がかごを編んでいる方とお知り合い。
ざっくりな私の記憶だが、そんな繋がりで今わたしの目の前にある。
ネットで探しても見つからないわけだ。
そんなストーリーは私の大好物にあたるし、ここでしか手に入らない特別感が全身を満たしている。

か、買います

大きなサイズのかごバッグにした。
大は小を兼ねるで、この手のバッグは大が活躍すると踏んだ。
こうやってたどり着いたかごバッグ。
とても気に入っている。
かごの中でも特にお気に入り。
お店の人との会話で会ったこともない人の手作りが近くに感じる。
人の温かさがある。
若い頃はそんな事、感じていたのかな。
歳を重ねる毎に人の温かさを求めるのかもしれない。

国立工芸館 こどもと その2

工芸館への道中。
懐かしい風景にいつも安心感を覚える。
以前は金沢に住んでいた。

子ども達が通っていた幼稚園を横切る。
幼稚園♪
と息子が目で追っていて、メロンパン屋さんが無くなっていることに気がついた。

メロンパン屋さんが無い!
と悲しそう。
メロンパン屋さんはフルーツ大福屋さんに変わっていた。

幼稚園のすぐ側にはメロンパン屋さんがあって、そこはアイス入りが売りであった。
しかし子ども達はアイス入りを食べたことがない。
訳あっていつも普通のメロンパンだった。

アイス入りを食べている人を観察していた私。
そこでは大惨事が起こっていた。
アイス入りに苦戦して手をベトベトにさせている。
しかも大人が。

アイス入りに目を輝かせている幼子達。
戦慄が走る。

うちの子ども達はバニラアイスよりチョコレートアイスよりも抹茶派。
お茶屋さんの抹茶アイスが大好き。
スッキリした甘さが好み。

先ずは娘を落とす。

あのね、ただでさえ甘いメロンパンだよ。
メロンパンの上のとこはね、バターとお砂糖の塊なんだよ。
そこにアイス、しかもバニラアイスって甘すぎて気持ち悪くならないかな?

メロンパン×アイスはたぶん美味しいと思う。
きっとバランスを考えて、バニラアイスは甘さ控えめなんじゃないかと思う。
しかしこの幼子達に教えてしまうと、その度にアイスの洗礼を受けることになる。

願わくは大人になってから自己責任で食べてほしい。

私の囁きに娘は素直に共感してくれた。
よくやった、私。
弟というものは姉の真似をするもの。
娘を攻略すれば自ずと息子も後に続く。

そんなメロンパン屋さんを悲しそうに目で追う息子が愛おしい。
彼は感受性豊かな子。
思い出を大切にする我が子が誇らしい。

私はメロンパンアイス事件を封印しようと決めた。

兼六園を横目に坂を登ると木々の間からレンガ造りの建物が見えてくる。

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その奥のグリーンと白が目に留まるステキな建築物が国立工芸館。
とはいってもグリーンと白の方は事務所らしい。

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雨というのに車は列をなしていた。
10分もしないうちに駐車できていざ工芸館へ!
ワクワクする!

私は雰囲気あるものが好き。
この階段。

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傷や色ツヤが歴史をうかがわせる。
凝った装飾はきっと職人さんならではの技。
機械での大量生産には成せない味がある。
私はハイテンション。
そんな私を息子は心配そうに見ていた。

タッチパネル式の説明コーナーがあって、私はウキウキで押してはあーだこーだ息子に話し掛ける。
2台あって、他にお客さんがいないので一人一台使えた。
にも関わらず私は興奮のあまり、息子のタッチパネルに近づいて勝手に押しては邪魔をしていた。
息子からあっちでやれば?
と言われて我に返る。
そのうちお客さんが来たので息子側に移る。
しばらくパチパチやった後で次いこ~とルンルンな私を尻目に息子はホーム画面にきちんと戻している。
ハッとした。
私よりしっかりしている。

お次は二階へ。
案内の方がエレベーターか階段で
と教えてくれた。
もちろん階段を利用する。
あのステキな階段を登れるなんて嬉しい。
私は写真をパチパチしてから息子に続く。
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上がって右手に金沢出身の有名な方のコーナーがあった。
漆風呂に目が留まる。

金継ぎをしていた母が漆でかぶれて大変な目に遭っていた。
顔と手に少し付いたにも関わらず体に広がったから。
最初そんな話を聞いた時、母を疑った。
そんなはずないでしょ。
漆が付いた手で足やお腹触ったんでしょ、と。
しかし漆という物は血液を媒介するらしい。
そして体の柔らかい所に出てしまう。
今はとりあえず納得したが、真相は分からない。
完治まで一ヶ月かかった。
漆、侮るべからず。

奥にはその方の持ち物と手帳があった。
写真オッケーの鳥のスケッチ。
とってもステキだった。
そのすぐ上は写真NGマーク。
すぐさま係員に声をかけて、その下の写真撮りますからね、上じゃありませんからとアピールする。
これで安心して撮影できる。

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手帳には一言やスケジュールの外にスケッチが度々出てくる。
日常的にスケッチしていたんだな~と感心した。
少しだけスケッチする先生の動画を見てから移動した。

息子が
ママの好きそうなのあるよ
と声をかけてくれる。

よく分かってる息子くん。
器が大好きな私。
ボーンチャイナコーナーにきた。
この中でどれが好き?
と、いっせーのーでで指をさす。
いっせーのーでが大好きな私。

その先に進むと私好みのティーセットや珈琲ポット関連が出てきて、私ははしゃいでしまう。

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息子に声を掛けては感嘆する私に

ママ静かに!

とひそひそ注意する我が息子。
私はまた我に返った。
ほんとにどちらが子どもか分からない。

私みたいな親だと子どもはしっかりするのかもしれない。
そういえば、いつの間にか娘も息子も人前では私より冷静でしっかりしている。

これで良かったんだと今のところ思っている。

国立工芸館 子どもと その1

朝から雨の金曜日。
昨夜からの険悪ムードが日を跨いでしまっている。

寝る直前になって娘と息子の言い合い。
下の息子は明日学校行かない宣言をしていた。
まぁそんな事はよくあるが、たいていは学校に行く。
今朝は違ったようで全てのスケジュールが狂わされる。
金曜日の今日は下の子の歯医者があって、上の子の部活関係、もろもろ時間調整した上で実家に行くことになっていた。

実家に行く事は息子にとっては天国に行くに等しい。
兄が激甘で与える色んなゲームがあって、Switchにはある時間制限がない。
あぁ、無法地帯。
おじいちゃんおばあちゃんという、これまた激甘な2人が常駐していて、私の母はせっせとご馳走を運ぶ。
父はお抱え運転手となり、喜んで孫の送り迎えをしてくれる。
いつもは下の子だけが週末に実家に行くので私の父が能登からはるばる迎えに来てくれるのだ。

そんな実家に今日は私の用事もあって皆で行くことになっていた。

起きてこない息子に腹が立つ。
2階に向けて、今日行かないからね!
と言ったが無反応。

諦めて家事が一段落ついた頃に母にLINE。
ズル休みした上にご褒美なんてあげられない。

楽しみに待っていたのにと、
大好きな月とピエロのパン
前日から仕込んだ煮込み
その出汁で煮込んだ野菜の写真が送られてくる。

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母の策略である。
美味しい物と残念がる母を見せつけて私の心変わりを容易にさせる作戦。
すぐさま電話が鳴る。

一連の流れを話しつつ、母の話に変わる。
つい二日前に金沢に来ていたらしく県立美術館と国立工芸館に行ってきたらしい。
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県立美術館のお隣の国立工芸館は昨年オープンしたての新顔さん。
私がある人から教えてもらい、それを母に伝えていた。
混雑している情報からまだ行っていなかった。
今は人数制限もしていて、午前中はあまり混雑していない。
そんな話を聞いてしまうと行きたくなる。

こんな時は美術館にでも行って楽しんでおいで~
それからこっちにおいで~
何でも楽しまなきゃ~
B型の母のこんな性格が好き。

あいにくの空模様は私には好都合。
紫外線アレルギー持ちの私はお天気が怖いのである。
しとしとと降る雨は昔から大好き。
足元の悪い天候から工芸館への人出も少ないはず。
行ってくる。それから実家にも行く。
まんまと母のペースに引きずり込まれてめでたしめでたし。
私は下の子のズル休みをこれ幸いにと思い直した。

見ていた映画を消してバツが悪く降りてこれない息子に声をかけた。
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ご飯だよ~♪
すぐに降りてきた笑
私が声を掛けるまで意地っ張りな息子は降りてこない。
その代わり、起きてますよアピールに足をどんどん鳴らして部屋を行き来する。
男の子は単純でかわいい。

昨日のラグーソースにチーズを挟んでトースト。
お腹が空いていた息子はペロリと平らげた。

工芸館行くから準備して。
ノートと鉛筆も持っていこうね。

工芸館?と言う息子に美術館みたいな所と説明する。
なるほどと理解した息子は素直に準備を始めた。

工芸館に行くのだからシャツ着てね。
柔らかい綿の黒にピンクを合わせて作ったシャツ。
男の子にこそピンクを着てほしい。
でもあまりピンクを前面に出すと着ない畏れがある為、さりげなくピンクを匂わせた。
カフスにはフクロウのボタンを縫い付けたお気に入りの一枚。

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今日は肌寒いからとウールのジャケット着用。
小さくなってきた。

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新しいの作らないとな~と次の生地選びにワクワクする。

行ってきます♪

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つづく~